怪我や病気の後にリハビリが必要な理由

健康コラム

目次

  1. はじめに
  2. リハビリとは何か?基本の意味をやさしく解説
  3. 怪我や病気の後にリハビリが必要な理由
    • ① 筋力や体力の低下を防ぐ
    • ② 関節の動きを保ち、固まるのを防ぐ
    • ③ 痛みや再発を予防する
    • ④ 心の回復にもつながる
  4. リハビリを始めるタイミングと注意点
  5. 自宅でできるリハビリと専門家のサポートの違い
  6. まとめ:リハビリは生活を取り戻す第一歩

1. はじめに

怪我や病気から回復するとき、薬や手術だけでは十分に元の生活に戻れないことがあります。

例えば「骨折が治っても思うように歩けない」「病気の治療が終わったのに疲れやすい」といった経験は多くの人に共通しています。

そこで重要になるのが リハビリテーション(リハビリ) です。

リハビリは「体の機能を回復させる」だけでなく、「その人らしい生活を取り戻す」ために欠かせないステップです。

2. リハビリとは何か?基本の意味をやさしく解説

リハビリ(Rehabilitation)とは直訳すると「再び適した状態にする」という意味があります。

医学的には、怪我や病気で失われた体の機能や生活能力を回復・維持・補うための取り組みを指します。

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といった専門職がチームで支え、患者さん一人ひとりの生活に合わせたプログラムを行うのが特徴です。

3. 怪我や病気の後にリハビリが必要な理由

① 筋力や体力の低下を防ぐ

怪我や病気で安静が続くと、筋肉や体力はあっという間に落ちてしまいます。

たとえば、入院で数週間ベッドで過ごすだけで足の筋肉は大きく衰え、歩くのが難しくなることも。

リハビリを行うことで、体力の低下を最小限に抑え、元の生活にスムーズに戻れるようにします。

② 関節の動きを保ち、固まるのを防ぐ

骨折や手術後は、痛みを避けるために動かさないでいると関節が硬くなり、可動域が制限されてしまいます。

リハビリでは専門的なストレッチや運動を通して、関節の柔らかさを保ち、日常動作に支障が出ないようにすることを目的としています。

③ 痛みや再発を予防する

誤った体の使い方や筋肉のアンバランスは、痛みや再発の原因となります。

リハビリでは正しい姿勢や動作を学び直すことで、再び怪我をしにくい体作りをサポートします。

④ 心の回復にもつながる

リハビリは体だけでなく心の支えにもなります。

「また動けるようになった」という成功体験は自信につながり、生活への意欲を高めます。

特に長期療養後の人にとって、リハビリは前向きな気持ちを取り戻す大切な時間でもあります。

4. リハビリを始めるタイミングと注意点

リハビリは 「できるだけ早く始める」 のが基本です。

早期に体を動かすことで筋力や関節の硬さを防ぎ、回復をスムーズに進められます。

ただし、症状や怪我の状態によっては無理に動かすと逆効果になることもあります。

必ず医師や理学療法士の指示を受けて、安全な範囲でリハビリを行うことが重要です。

5. 自宅でできるリハビリと専門家のサポートの違い

最近は「自宅でできるリハビリ動画」なども増えています。

確かに自宅で簡単にできる運動は有効ですが、自己流では効果が出にくい、あるいは逆効果になることもあるため注意が必要です。

専門家によるリハビリでは、

  • 体の状態を細かく評価してもらえる
  • 正しいフォームで安全に運動できる
  • 回復の段階に応じてプログラムを調整してもらえる

といったメリットがあります。

「自宅でできる範囲」と「専門家のサポートが必要な部分」をバランスよく組み合わせることが、最も効果的なリハビリにつながります。

6. まとめ:リハビリは生活を取り戻す第一歩

怪我や病気の治療が終わっても、体や生活が元に戻るわけではありません。

そこで必要なのがリハビリです。

  • 筋力や体力の低下を防ぐ
  • 関節の動きを守る
  • 再発や痛みを予防する
  • 心の回復を助ける

これらの理由から、リハビリは「生活を取り戻すための大切なステップ」といえます。

リハビリは特別な人だけのものではなく、誰にでも必要になる可能性がある身近な取り組みです。

怪我や病気の後に不安を感じたら、ぜひリハビリのことを思い出してみてください。

掲載者情報

総合病院にて理学療法士として勤務し、
腰痛・肩の痛み・膝のリハビリを中心に、
これまで多くの患者さんをサポートしてきました。✨

このブログでは、理学療法士としての経験を活かし、
日常生活で実践できるセルフケアを、
わかりやすく発信しています。

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