目次
- はじめに
- スマホ首・ストレートネックとは?
- なぜスマホ首になるのか?
- 放っておくとどうなる?
- 自分でできるセルフチェック方法
- 基本のリハビリ・セルフケア
6-1. 首のストレッチ
6-2. 肩甲骨まわりのエクササイズ
6-3. 姿勢を整える工夫 - 日常生活で意識したいポイント
- 専門家に相談すべきタイミング
- まとめ
1. はじめに
最近「首が重い」「肩こりが取れない」と感じていませんか?
その原因のひとつとして注目されているのが スマホ首(ストレートネック) です。
スマートフォンやパソコンを長時間使う現代では、多くの方に起こりやすい問題ですが、少し意識を変えるだけで予防・改善が可能です。
この記事では、理学療法士の視点から スマホ首・ストレートネックの基礎知識とリハビリ方法 をわかりやすく解説していきます。
2. スマホ首・ストレートネックとは?
本来、首の骨(頸椎)は緩やかなカーブを描いて頭を支えています。
しかし、スマホやPCを使う時間が長くなると、頭が前に出て首のカーブが失われてしまうことがあります。これが ストレートネック と呼ばれる状態です。

「スマホ首」という言葉は、この現象がスマートフォン使用によって加速していることから広まりました。
3. なぜスマホ首になるのか?
原因は主に 姿勢の習慣 にあります。
- スマホを見るときに下を向きすぎる
- 長時間同じ姿勢で作業する
- デスク環境が合っていない

頭の重さは約5kgといわれますが、前に傾くほど首への負担は増え、30度傾けると約18kgもの力が首にかかると言われています。
4. 放っておくとどうなる?
スマホ首をそのままにしておくと、以下のような症状が出やすくなります。
- 慢性的な肩こり・首こり
- 頭痛やめまい
- 手のしびれ
- 集中力の低下
さらに、猫背や呼吸の浅さにもつながり、日常生活に大きな影響を与えることもあります。
5. 自分でできるセルフチェック方法
自宅で簡単にできるチェック方法があります。
- 壁に背中をつけて立つ
- かかと・お尻・背中を壁につける
- このとき、後頭部が自然に壁につけばOK

もし頭が壁につきにくい場合、ストレートネックの可能性があります。
6. 基本のリハビリ・セルフケア
6-1. 首のストレッチ
- 首をゆっくり前後・左右に倒す
- 無理のない範囲で10秒キープ
- 毎日2〜3回が目安

6-2. 肩甲骨まわりのエクササイズ
首の負担を減らすには、肩甲骨を動かすことが大切です。
- 胸を張って肩を後ろに回す
- 両手をバンザイして伸びをする

6-3. 姿勢を整える工夫
- デスクワーク時は画面を目の高さに合わせる
- スマホはできるだけ顔の前で持つ
- 1時間に1回は休憩・ストレッチを入れる
7. 日常生活で意識したいポイント
- 枕の高さを見直す(高すぎないものがおすすめ)
- 適度に運動を取り入れる(ウォーキングや軽い筋トレ)
- 深呼吸をしてリラックスする
小さな習慣の積み重ねが、首の健康を守ることにつながります。
8. 専門家に相談すべきタイミング
次のような症状がある場合は、自己ケアだけでなく医療機関に相談することをおすすめします。
- 首の痛みが強く続く
- 手や腕にしびれがある
- 姿勢改善をしても症状が悪化する
理学療法士や整形外科でのリハビリは、症状の根本的な改善につながります。
9. まとめ
スマホ首・ストレートネックは、現代人にとって避けて通れない問題ですが、早めの対策で十分改善可能 です。
- 姿勢を意識する
- 首・肩甲骨のセルフケアを取り入れる
- 悪化する前に専門家へ相談する
この3つを心がけるだけで、首の健康を守る大きな一歩になります。
👉 あなたも今日から、スマホの持ち方や姿勢を少し変えることから始めてみませんか?
掲載者情報
総合病院にて理学療法士として勤務し、
腰痛・肩の痛み・膝のリハビリを中心に、
これまで多くの患者さんをサポートしてきました。✨
このブログでは、理学療法士としての経験を活かし、
日常生活で実践できるセルフケアを、
わかりやすく発信しています。
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