~マッサージだけでは解決しない、本当の原因と対策~
目次
- はじめに — なぜ肩こりは「慢性化」するのか?
- 肩こりを根本から改善する3つのポイント
- ポイント① 姿勢のリセット習慣を身につける
- ポイント② 筋肉を「動かす」ストレッチ&エクササイズ
- ポイント③ 血流を促す生活習慣の見直し
- まとめ — 「一時しのぎ」から卒業しよう
1. はじめに — なぜ肩こりは「慢性化」するのか?
肩こりは、日本人の国民病とも言える症状。
厚生労働省の調査では、女性の自覚症状ランキングで常に上位に入り、男性でも上位常連です。
なぜこれほど多くの人が肩こりに悩むのか?
それは 「肩こりの原因」に正しくアプローチできていない からです。
多くの人は、
- マッサージで揉む
- 湿布を貼る
- 温める
といった対処をしています。
これらは確かに「その場では楽になる」方法ですが、翌日にはまた凝っている…という経験はないでしょうか?
肩こりは“結果”であって、原因は別の場所にある ことがほとんど。
この記事では、理学療法士としての視点から「根本改善」に必要な3つのポイントをご紹介します。
2. 肩こりを根本から改善する3つのポイント
2-1. ポイント① 姿勢のリセット習慣を身につける
肩こりの最大の原因は、長時間の不良姿勢。
特にデスクワークやスマホ操作で、頭が前に出た「ストレートネック姿勢」になると、首や肩の筋肉に常に負担がかかります。
悪い姿勢の例
- 顎が前に突き出ている
- 背中が丸くなっている
- 肩が内側に巻き込まれている

これを改善するには、一日数回の「姿勢リセット」が効果的です。
簡単リセット方法(1分でOK)
- 椅子に座ったまま胸を張る
- 両肩を大きく後ろに回す(5回)
- あごを軽く引き、耳・肩・腰が一直線になる位置でキープ

この姿勢を意識的に繰り返すことで、筋肉の緊張が取れ、肩こり予防につながります。
2-2. ポイント② 筋肉を「動かす」ストレッチ&エクササイズ
肩こりの人は、筋肉が固まって動きが悪くなっている ことが多いです。
筋肉を柔らかくするためには、マッサージよりも「動かす」ことが効果的です。
おすすめストレッチ① 胸を開くストレッチ
- 両手を後ろで組む
- 肩甲骨を寄せるように胸を開く
- 深呼吸しながら20秒キープ
→ 巻き肩を改善し、呼吸も深くなります。

おすすめエクササイズ② 肩甲骨ほぐし
- 両肘を曲げて「バンザイ」の形
- 肘を下げながら肩甲骨を寄せる
- 10回繰り返す

→ 肩甲骨周りの血流が改善し、首や肩の緊張が緩みます。
ポイント
ストレッチは お風呂上がり や 仕事の休憩時間 に取り入れると効果が持続します。
2-3. ポイント③ 血流を促す生活習慣の見直し
肩こりは筋肉の「酸欠状態」からも起こります。
血流が悪くなると、疲労物質が溜まり、痛みやこりが慢性化します。
血流を改善するためには、生活習慣の見直しが欠かせません。
改善ポイント
- 適度な運動:ウォーキングや軽い筋トレで全身の血流を促す
- 体を温める食事:しょうが・ネギ・根菜類を意識して摂る
- こまめな水分補給:血液の流れをスムーズにする
- 入浴習慣:シャワーだけでなく湯船に10分浸かる
これらを日常に組み込むことで、肩こりの土台から改善できます。
3. まとめ — 「一時しのぎ」から卒業しよう
肩こりを根本から解消するには、
- 姿勢のリセット習慣
- 筋肉を動かすストレッチ&エクササイズ
- 血流を促す生活習慣の見直し
この3つを 毎日少しずつ積み重ねること が大切です。
一度ついた悪い姿勢や筋肉のこわばりは、数日で完全にはなくなりません。
しかし、正しい習慣を続ければ、数週間〜数か月後には「そういえば最近、肩こりしてない」と感じられるはずです。
マッサージや湿布に頼る「その場しのぎ」から卒業し、
本当の意味で肩こりとサヨナラしましょう。
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