目次
- はじめに
- リハビリの目的とは?
- 自宅でできるリハビリの特徴
3-1. メリット
3-2. デメリット - 病院でできるリハビリの特徴
4-1. メリット
4-2. デメリット - どちらを選ぶべき?ケース別の考え方
- 自宅リハビリを成功させるコツ
- まとめ
1. はじめに
怪我や病気からの回復に欠かせない「リハビリ」。
最近では「自宅でできるリハビリ」や「自主トレーニング」といった言葉を耳にする機会も増えてきました。
では実際のところ、自宅で行うリハビリと病院で受けるリハビリには、どんな違いがあるのでしょうか?
この記事では、理学療法士の視点からそれぞれの特徴とメリット・デメリットを解説し、あなたに合った選び方のヒントをお伝えします。
2. リハビリの目的とは?
リハビリテーションの大きな目的は、失った機能を取り戻すことや、日常生活をできるだけスムーズに送れるようにすることです。
筋力や柔軟性の回復だけでなく、再発予防や生活習慣の改善も含まれます。
つまりリハビリは「治す」だけでなく「守る」「維持する」役割も持っています。

3. 自宅でできるリハビリの特徴
3-1. メリット
- 時間や場所に縛られない
通院の必要がなく、自分のペースで取り組めます。忙しい方や移動が大変な方にとって大きな利点です。 - 継続しやすい
毎日数分から始められるため、習慣化しやすく「続けやすいリハビリ」として注目されています。 - コストが抑えられる
病院への交通費や診療費がかからないため、経済的な負担が少なく済みます。
3-2. デメリット
- 自己流になりやすい
正しい方法で行わなければ、効果が薄れたり逆効果になることもあります。 - モチベーションの維持が難しい
自分だけで取り組むため、飽きたり忘れてしまったりするリスクがあります。 - 安全性の不安
高齢者や持病がある方は、無理な動きで転倒や怪我をする危険があります。

4. 病院でできるリハビリの特徴
4-1. メリット
- 専門家の指導を受けられる
理学療法士や作業療法士が一人ひとりに合わせたプログラムを提供してくれるため、効率よく安全に取り組めます。 - 正しい評価が可能
関節の可動域や筋力を測定しながら進めることで、適切なステップアップが可能です。 - 最新の機器を利用できる
電気治療機器やトレーニング機器など、自宅では用意できない設備を使えます。
4-2. デメリット
- 時間や場所の制約
通院が必要で、予約や待ち時間が発生します。 - 費用の負担
医療保険が使えるとはいえ、回数が多くなると自己負担も大きくなります。 - 主体性が薄れやすい
「病院でやってもらうもの」と捉えてしまい、自宅での継続が疎かになることもあります。

5. どちらを選ぶべき?ケース別の考え方
- 手術後や大きな怪我の直後 → 病院でのリハビリが安心。専門家による安全管理が必要です。
- 軽度の腰痛や肩こりなど慢性的な不調 → 自宅リハビリで改善可能。ただし最初は専門家に相談して正しい方法を確認すると効果的です。
- 通院が難しい高齢者や在宅生活の方 → 自宅リハビリを中心に、必要に応じて訪問リハビリを利用すると安心です。
6. 自宅リハビリを成功させるコツ
- 最初は病院で正しい動きを習う
専門家に一度見てもらうことで、安全かつ効果的な方法が身につきます。 - 小さな目標を設定する
「毎日5分」など無理のない範囲で取り組むと継続しやすくなります。 - 記録をつける
カレンダーやアプリで実施した日を記録することで、達成感が得られ習慣化につながります。 - 痛みが強いときは中止する
無理をせず、症状が悪化する場合は医師や理学療法士に相談しましょう。
7. まとめ
自宅でできるリハビリと病院でできるリハビリは、それぞれにメリットとデメリットがあります。
重要なのは「どちらか一方に偏る」ことではなく、自分の状態や生活環境に合わせてうまく組み合わせることです。
- 専門的な評価や安全性が必要なときは病院で
- 継続性や習慣化を重視するときは自宅で
このように使い分けることで、リハビリの効果を最大限に引き出せます。
「今の自分にはどんなリハビリが合っているのか?」を意識して、無理なく継続していきましょう。
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