目次
- はじめに
- 病院で行うリハビリの特徴
2-1. 医師の診察と連携したリハビリ
2-2. 集中的に行う入院・外来リハビリ - デイサービスでのリハビリの特徴
3-1. 生活に直結したリハビリ内容
3-2. 仲間と一緒に行う継続的なサポート - 病院リハビリとデイサービスリハビリの大きな違い
- どちらを選ぶべき?目的別の選び方
- 理学療法士が伝えたいポイント
- まとめ
1. はじめに
リハビリと一言でいっても、その内容や目的は「どこで行うか」によって大きく変わります。
病院で行うリハビリと、デイサービスで行うリハビリは、どちらも“回復を支える”という共通点はありますが、実際にはアプローチ方法やゴールが異なります。
本記事では、理学療法士の視点から「病院リハビリ」と「デイサービスリハビリ」の違いをわかりやすく解説します。
2. 病院で行うリハビリの特徴
2-1. 医師の診察と連携したリハビリ
病院のリハビリは、医師の診断をもとに行われます。骨折や手術後など、医学的な管理が必要なケースでは、医師と理学療法士が密に連携して進めることが大きな強みです。
2-2. 集中的に行う入院・外来リハビリ
病院では、入院中に毎日リハビリを行ったり、退院後も外来で週数回通院したりできます。症状の回復を目指して、短期間で集中的に取り組むのが特徴です。
例:
- 手術後の歩行訓練
- 脳梗塞後の動作練習
- スポーツ外傷後の筋力強化

3. デイサービスでのリハビリの特徴
3-1. 生活に直結したリハビリ内容
デイサービスで行うリハビリは、病院ほど医療的な要素は強くありません。その代わりに、**「日常生活を続けるための工夫」**に重点が置かれます。
例:
- 家の中での立ち座り練習
- 買い物や調理を想定した動作練習
- 転倒予防のためのバランス訓練

3-2. 仲間と一緒に行う継続的なサポート
デイサービスでは、同じ地域の利用者さんと一緒に運動することが多く、**「楽しみながら続けられる」**点が特徴です。
孤立感を防ぎ、心の健康を保つ効果も期待できます。

4. 病院リハビリとデイサービスリハビリの大きな違い
病院リハビリは「医学的な治療の一環」、デイサービスリハビリは「生活を支えるための継続支援」とイメージすると分かりやすいです。
項目 | 病院リハビリ | デイサービスリハビリ |
---|---|---|
主な目的 | 怪我や病気からの回復 | 生活機能の維持・改善 |
実施者 | 医師の指示のもと理学療法士 | 理学療法士・介護スタッフ |
内容 | 医療的・専門的 | 生活動作中心・運動継続 |
期間 | 集中的(短期間) | 長期的(継続的) |
5. どちらを選ぶべき?目的別の選び方
- 病院リハビリが向いている人
・手術後、早期に機能を取り戻したい
・医師の管理下で安全に進めたい
・医学的に細かい評価が必要な人 - デイサービスリハビリが向いている人
・退院後も体力を維持したい
・家での生活をスムーズに送りたい
・仲間と一緒に楽しく運動を続けたい

6. 理学療法士が伝えたいポイント
どちらが良い・悪いではなく、時期と目的に応じて使い分けることが大切です。
- 入院直後は「病院リハビリ」で集中して回復を目指す
- 退院後は「デイサービスリハビリ」で生活を維持する

このようにリレーのようにつなげていくと、安心して長い生活を送ることができます。
7. まとめ
病院のリハビリは「回復を目指す短期集中型」、デイサービスのリハビリは「生活を支える長期継続型」と覚えるとわかりやすいです。
どちらも役割が異なり、うまく組み合わせることで、体も心もより良い状態を維持することが可能です。
「今の自分に必要なのはどちらか?」を考え、医師や理学療法士に相談しながら選んでいくのがおすすめです。
掲載者情報
総合病院にて理学療法士として勤務し、
腰痛・肩の痛み・膝のリハビリを中心に、
これまで多くの患者さんをサポートしてきました。✨
このブログでは、理学療法士としての経験を活かし、
日常生活で実践できるセルフケアを、
わかりやすく発信しています。
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