目次
- はじめに
- リハビリが続かない人に共通する理由
2-1. 目に見える効果がすぐに出ない
2-2. モチベーションの維持が難しい
2-3. 痛みや不安がある
2-4. 日常生活に組み込みづらい
2-5. 正しい方法が分からない - リハビリを続けるための克服法
3-1. 小さな目標を立てる
3-2. 習慣化の工夫をする
3-3. 痛みとの付き合い方を理解する
3-4. 専門家に定期的に相談する
3-5. 仲間や家族のサポートを活用する - まとめ
1. はじめに
リハビリは「続けること」で初めて効果が表れます。
しかし実際には、「三日坊主で終わってしまった…」という声を多く耳にします。
リハビリが続かないのは、意思が弱いからではありません。そこには誰にでも共通する“つまずきやすい理由”があるのです。この記事では、その理由と克服のための具体的な工夫を、理学療法士の視点から分かりやすく解説していきます。
2. リハビリが続かない人に共通する理由
2-1. 目に見える効果がすぐに出ない
リハビリは薬のように即効性があるものではありません。
筋力や柔軟性、痛みの改善は少しずつ積み重なるため、「効果がないのでは?」と感じやすくなります。
2-2. モチベーションの維持が難しい
リハビリは同じ動作を繰り返すことが多いため、飽きてしまう方も少なくありません。
また「一人で頑張らなければならない」という意識が強すぎると、続けるのが苦痛に感じやすいです。

2-3. 痛みや不安がある
動かすと痛みが出る場合、「悪化してしまうのでは?」と不安になり、継続をためらうケースがあります。
これは特に手術後や慢性的な痛みを抱える方に多い傾向です。
2-4. 日常生活に組み込みづらい
仕事や家事、育児などの生活リズムに追われ、「リハビリをやる時間がない」と感じてしまう方も多いです。
また、「やらなきゃ」と意識するほどハードルが高くなり、結局できないまま終わってしまうことがあります。

2-5. 正しい方法が分からない
病院で指導を受けても、家に帰ると「あれ?どうやるんだっけ?」となることはよくあります。
間違ったフォームで続けると効果が出にくく、結果としてやめてしまう人が多いのです。

3. リハビリを続けるための克服法
3-1. 小さな目標を立てる
「今日はたった3回だけやる」など、ハードルを低くすることが大切です。
小さな達成感の積み重ねが、自信につながり、継続を後押しします。

3-2. 習慣化の工夫をする
歯磨きやテレビを見る時間に「ながら」でできる運動を組み込むと、自然に続けやすくなります。
例えば「朝のニュースを見ながら足首の運動をする」といった工夫がおすすめです。

3-3. 痛みとの付き合い方を理解する
「動かしてはいけない痛み」と「動かしても大丈夫な痛み」を区別できると安心して続けられます。
専門家から「この程度の張り感はOK」という説明を受けることで、不安が和らぎます。

3-4. 専門家に定期的に相談する
リハビリは自己流では限界があります。
定期的に理学療法士にフォームをチェックしてもらうことで、効果を感じやすくなり、継続のモチベーションも上がります。
3-5. 仲間や家族のサポートを活用する
家族に「今日はリハビリやった?」と声をかけてもらったり、同じ症状を持つ仲間と励まし合ったりすることで、継続力が大きく高まります。
人とのつながりは、リハビリを続けるための強い支えになります。

4. まとめ
リハビリが続かないのは「意志の弱さ」ではなく、誰もが直面する共通の課題です。
- 効果がすぐに出ない
- モチベーションが下がる
- 痛みや不安がある
- 生活に取り入れにくい
- 正しい方法が分からない
これらの理由を理解したうえで、小さな目標を設定し、習慣化の工夫を取り入れ、専門家や家族のサポートを活用することが、克服のカギとなります。
「毎日少しずつの積み重ね」が、未来の自分の体を守ります。リハビリを「義務」ではなく「自分のための習慣」として取り入れてみましょう。
掲載者情報
総合病院にて理学療法士として勤務し、
腰痛・肩の痛み・膝のリハビリを中心に、
これまで多くの患者さんをサポートしてきました。✨
このブログでは、理学療法士としての経験を活かし、
日常生活で実践できるセルフケアを、
わかりやすく発信しています。
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